【2026年10月】SK hynix、7〜9月期営業利益は約77兆ウォンの予想と報道──利益の源泉が「数量」から「価格とHBM契約」へ移る構造

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結論:韓国メディアのMoneyTodayによると、SK hynixの2026年7〜9月期営業利益は、市場予想(FnGuide)で約76.96兆ウォン、営業利益率は約78.4%に達する見通しです(報道ベース。決算発表は10月29日の予定で、数値は確定値ではなく予想値です)。実現すれば6四半期連続の過去最高益ですが、重要なのは金額そのものではありません。利益の源泉が「出荷数量の増加」から「HBMとDRAMの価格・契約構造」へ移っている点が、構造的な論点です。

目次

何が報じられているのか:76.96兆ウォンの予想と価格上昇

本稿の数値はすべてアナリスト予想であり、確定値ではありません。FnGuideのコンセンサスは、7〜9月期が76.964兆ウォン、10〜12月期が87.2701兆ウォンです。Meritz証券は、7〜9月期の販売価格がDRAMで22%、NANDで15%上昇したと推計しています。さらにJ.P.モルガンは、10〜12月期の契約価格の上昇率見通しを、DRAMは3〜8%から10〜15%へ、NANDは0〜5%から15〜20%へ引き上げたと報じられています。同社はHBM4の平均販売単価が、来年にかけて前年比121%上昇するとも見ています。

構造①:利益の主役は「数量」ではなく「価格」

営業利益率が78%台という水準は、通常の製造業の感覚では説明できません。背景には、AI向けのHBMが先端DRAMの生産能力を大量に消費し、汎用DRAMやNANDまで需給が逼迫している構造があります。四半期で22%や15%という価格上昇は、出荷数量を増やさなくても利益が膨らむことを意味します。ただし、価格主導の利益は価格が反転すれば同じ勢いで縮む性質も持ちます。この点は、DRAM契約価格の上昇率が減速しつつ、長期契約で「天井」が決まる構造として本サイトでも整理しました。今回の予想も、価格の伸びが鈍る局面で利益水準を保てるかが問われます。

構造②:HBM4とNVIDIA「Vera Rubin」への依存

報道によれば、HBM4の売上は7〜9月期から全面的に反映され、NVIDIAの次世代AIプラットフォーム「Vera Rubin」と結びついています。Counterpoint Researchによる2026年4〜6月期のHBM売上シェアは、SK hynixが50%、Samsung Electronicsが33%、Micronが18%です。J.P.モルガンは、SK hynixが今年のNVIDIA向けHBM供給の54%を占めると予想しています。

もっとも、首位の座は固定ではありません。Samsungは、NVIDIAのカスタムHBMでTSMCの3nmを採用と報じられ、競争軸がベースダイを含む供給網全体へ広がっています。SK hynix自身も、次世代のHBM4Eを公開しており、先行者利益を維持できるかは「次の世代」の立ち上げで決まります。Samsungの7〜9月期暫定営業利益と並べると、メモリ各社の収益が同じ価格サイクルに乗っていることが分かります。

構造③:為替と株主還元という「利益の使い道」

もう一つの論点は、為替と還元策です。ウォン・ドルは先月21日以降1,300ウォン台で推移しており、同社の年次報告書によると、ウォンが10%上昇した場合の税引前利益への影響は約1.2104兆ウォンの減少です。アナリストは、メモリ価格の上昇がこれを吸収するとみています。また、決算に合わせて30兆ウォン超の追加株主還元が期待されており、Hana証券は配当より自社株買い・消却が中心になると見込んでいます。

高収益が続く局面で、資本を設備投資と株主還元のどちらに振り向けるかは、サプライチェーン全体に波及します。TSMCが過去最高益と設備投資拡大を示したように、AI需要は製造側の投資を押し上げています。メモリが増産投資に踏み込めば、ASMLの売上見通し上方修正や、SEMIが予測する300mm装置投資の拡大と同じ方向で、装置業界の受注にも影響します。

今後の注目点

10月29日の決算で確認すべき点は四つあります。第一に、実績が予想の76.96兆ウォンに届くか。第二に、10〜12月期の見通しと契約価格の方向。第三に、HBM4のNVIDIA向けシェアが維持されるか。第四に、追加還元の規模と設備投資方針です。なお、本稿の数値は報道された予想値であり、決算発表後に変わる可能性があります。投資・M&Aの観点では、利益水準よりも「価格に依存しない収益源がどれだけ育っているか」を見ることが重要です。

出典:MoneyToday「SK hynix poised to set sixth operating profit record at 76.9 trillion won as tailwinds fuel Q4 growth」(2026年10月19日、Jieun Choi記者、英語AI翻訳版)。FnGuide、Counterpoint Research、J.P.モルガン、Meritz証券、Hana証券の数値・見通しは同記事の報道に基づきます。


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