ダイシングとは?ディスコが世界シェア8割を握るウェーハ切断工程【2026年版】

専門用語サムネ

結論:ダイシングは、完成したウェーハを1個ずつのチップ(ダイ)に切り分ける工程。ブレード切断からレーザー・ステルスダイシング、プラズマダイシングへと多様化が進む。装置・ブレードともにディスコが世界シェア約7〜8割を握る圧倒的寡占市場だ。

目次

ダイシングとは何か

前工程を終えたウェーハには数百〜数万個のチップが格子状に並んでおり、その境界(スクライブライン、幅数十μm)に沿って切断してチップを個片化するのがダイシングだ。ダイヤモンド砥粒を電着した極薄ブレードを毎分3万回転以上で回して切るブレードダイシングが標準で、切断品質(チッピング=欠け)が後の実装歩留まりを左右する。

レーザー・プラズマへの多様化

ウェーハの薄化が進むと、ブレードでは割れ・欠けが深刻になる。このため、レーザーでウェーハ内部に改質層を作ってから割断するステルスダイシング(浜松ホトニクスの技術をディスコ等が装置化)、Low-k膜の剥離を防ぐレーザーグルービング、フッ素系ガスでエッチング個片化するプラズマダイシングなど、材料・厚みに応じた工法が使い分けられている。SiCなど難削材の登場も新工法の需要を押し上げる。

ディスコの圧倒的寡占

ダイシング装置(ダイサ)と研削装置(グラインダ)はディスコが世界シェア約7〜8割を占め、ブレード・ホイールという消耗品でも支配的だ。「装置+消耗品」のカミソリ替刃モデルにより高い利益率を維持し、後工程装置では世界で最も評価の高い企業の一つとなっている。第2位の東京精密(Accretech)もプローバと合わせた総合力で追う。

投資・M&A視点

ダイシングはチップ生産数量に比例する「数量ビジネス」であり、生成AIより車載・IoT・汎用半導体の数量サイクルに感応する。一方で先端パッケージ化はチップ分割数の増加(チップレット化)を意味し、切断・研削工程数はむしろ増える構造だ。ディスコの受注・出荷データは後工程景気のベンチマークとして市場が最重視する指標であり、周辺の消耗品・治具メーカーはM&Aで狙われやすいニッチ優良領域だ。


👉 関連記事:

🏢 お問い合わせ:テックメディックス総研株式会社

◆ M&A・投資視点のより深い企業分析はnoteで公開しています
→ 半導体業界動向マガジン(高野聖義)

◆ 半導体業界へのM&A・参入・コンサルティングをご検討の方
→ 初回相談無料|テックメディックス総研株式会社

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次