DRAMとは?メモリ市場を3社が支配するSamsung・SK Hynix・Micronの競争【2026年版】

専門用語サムネ

結論:DRAM(Dynamic Random Access Memory)はトランジスタ1個とキャパシタ1個で1ビットを記憶する揮発性メモリ。PCのメインメモリとして広く使われ、SK Hynix・Samsung・Micronの3社が世界市場の95%超を寡占する半導体業界の基幹製品だ。

目次

DRAMとは何か

DRAM(Dynamic Random Access Memory)は1セル=1トランジスタ(1T)+1キャパシタ(1C)の構造でデータを記憶する揮発性半導体メモリだ。キャパシタに電荷を蓄えることで「1」、放電状態で「0」を表現する。「Dynamic(動的)」の名の通り、電荷が自然に放電するため数ミリ秒ごとにリフレッシュ(再書き込み)が必要だ。高速・大容量・比較的低コストで、サーバー・PC・スマートフォンのメインメモリとして不可欠な存在だ。

DRAMの製造と微細化

DRAMの製造では高アスペクト比のキャパシタ(コンデンサ)を深いトレンチまたは高い柱状構造で形成する必要がある。先端DRAMではALDによる高誘電率絶縁膜(ZrO₂・HfO₂等)の成膜と、ドライエッチングによる高アスペクト比加工が重要だ。配線材料はCu・Wで、CMPによる平坦化も各層で必要となる。Samsung・SK Hynix・Micronはそれぞれ独自プロセスで10nm級(1α/1β/1γ世代)まで微細化を進めている。

DDR5とLPDDR5の世代進化

DRAMは転送速度の世代でSDRAM→DDR→DDR2→DDR3→DDR4→DDR5と進化してきた。DDR5はDDR4比で約2倍の帯域幅(最大6400MT/s以上)と低電圧化を実現し、AI・HPC向けサーバー需要が牽引する。モバイル向けはLPDDR5/5X(低消費電力)が主流で、スマートフォンのAI処理能力向上に寄与している。AIアクセラレータ向けにはHBM(High Bandwidth Memory)がDRAMを積層した派生製品として急成長している。

投資・M&A視点

DRAM市場はSamsung・SK Hynix・Micronの3社寡占で、設備投資サイクルと価格変動が激しい。AI需要爆発でDDR5・HBMの需要が急増しており、SK HynixはHBM専業化で高利益率を享受している。Samsungは2024年にHBM歩留まり問題でNVIDIAへの採用が遅れ、株価が大幅下落した。中国は輸出規制でDRAM先端プロセスへのアクセスが制限されており、長江存儲技術(CXMT)等が国産化に取り組んでいる。


👉 関連記事:

🏢 お問い合わせ:テックメディックス総研株式会社

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次