半導体業界の主要企業地図|TSMC・NVIDIA・ASMLと日本企業の強み

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INDUSTRY STRUCTURE 06 / MAJOR PLAYERS

半導体業界の主要企業地図役割で見る、世界企業と日本企業の強み

TSMCやNVIDIAだけで完結する産業ではありません。設計、EDA、製造、装置、材料、後工程のどこを担う企業なのかを整理すると、競争と協業の関係が見えてきます。

半導体業界の主要プレイヤーと日本企業の立ち位置を示す簡易業界地図
半導体業界地図の簡易版。主要企業の一例を役割別に整理しています。企業の分類・立ち位置は一般的な理解に基づき、図中の情報は2024年5月時点です。

企業地図は「順位表」ではなく、
役割のつながりを見る図

売上高や時価総額だけでは、半導体産業の力関係を捉えきれません。設計に強い企業、量産技術を持つ企業、代替しにくい装置・材料を供給する企業は、それぞれ別の場所で価値を生みます。まず役割を確認し、次に技術、顧客、供給制約を見ていくのが読み方の基本です。

01

7つの領域と主要プレイヤー

設計・ファブレス

NVIDIA、AMD、Qualcomm、Broadcom、MediaTek、Apple
AI、PC、通信、スマートフォン向けの回路を設計。詳しくはファブレスGPUへ。

EDA・IP

Synopsys、Cadence、Siemens EDA、Arm
設計ソフトとCPUアーキテクチャなどを提供。EDAArm企業分析も参照。

製造

TSMC、Samsung、Intel、SMIC、GlobalFoundries
設計データをウェハ上に量産。プロセス世代だけでなく、歩留まりと生産能力が競争力です。

メモリ

SK hynix、Samsung、Micron、キオクシア
DRAMNAND、AI向けHBMを量産します。

製造装置

ASML、Applied Materials、Lam Research、KLA、東京エレクトロン、SCREEN、アドバンテスト、ディスコ
露光から検査・テストまでを支えます。

材料

信越化学、SUMCO、JSR、東京応化工業、レゾナック、HOYA、AGC、味の素
ウェハ、レジスト、マスク、基板材料などを供給します。

後工程・先端パッケージ

ASE、Amkor、JCET、TSMC、イビデン、新光電気工業
OSATCoWoS、基板企業が高性能化を支えます。

02

一目でつかむ、3つのキープレイヤー

DESIGN & PLATFORM

NVIDIA

AI向けGPUの設計だけでなく、ソフトウェアを含む計算基盤を構築。製造は外部パートナーへ委託するファブレス型です。

MANUFACTURING

TSMC

世界中の設計企業から受注し、先端ロジックを量産。顧客と競合しにくい専業ファウンドリの代表です。

CRITICAL EQUIPMENT

ASML

先端微細化に不可欠なEUV露光装置を供給。技術と供給能力が業界全体の量産計画に影響します。High-NA EUVも参照。

03

日本企業が強い3つの領域

材料

信越化学、SUMCO、JSR、東京応化工業、レゾナック、HOYA、AGC、味の素などが品質と供給で支えます。

基板・パッケージ

イビデンや新光電気工業は高性能パッケージ基板で重要です。AI半導体の大型化・高密度化に伴い、ABF基板の重要性も高まります。

日本の立ち位置を見るときは「完成品半導体の世界シェア」だけで判断しないことが重要です。製造を成立させる装置、材料、部材の供給力まで含めて評価すると、不可欠な企業が数多く見つかります。

このページの要点

企業地図は、設計から後工程までの役割を横に並べて読むものです。NVIDIAは設計・プラットフォーム、TSMCは量産、ASMLや日本企業は製造を成立させる装置・材料で強みを持ちます。次は、各領域がどのように収益を得るのかを見ていきます。

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